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モバイルバッテリーの選び方-Anker編 容量20,000mAh以上-

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悩む人

Ankerのモバイルバッテリーは名称が似ている物が多く、どれを選べばいいか分かりにくい

特に、Power Delivery (PD)に対応しているのかどうかは昨今のモバイル機器事情では非常に重要だけど、製品名称を見ても対応してるかどうか分からない

こんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。

そこで今回、Anker製モバイルバッテリーの選び方特集第1段として、容量が20,000mAh以上の超大容量モバイルバッテリーに注目してスペックをまとめ、製品の選択方法を解説します。

この記事を読めば、Anker製超大容量モバイルバッテリーの選び方が誰でも分かるようになります。

容量20,000mAh以上のモバイルバッテリーはどんな時に必要か

容量が20,000mAh以上のモバイルバッテリーが必要になる場面を考えてみます。

スマートフォンを充電する場合

現在、市場に流通しているスマートフォンのほとんどは容量4,000mAh以下のバッテリーを搭載しているので、スマートフォンの充電は4~5回分満充電にできます。

例として、iPhone SE (第2世代)のバッテリー容量は 1,821mAhなので約10回満充電可能です。

Pixel 4aのバッテリー容量は3,140mAhなので約6回満充電可能です。

タブレット・ノートPCを充電する場合

現行のタブレットPCに搭載されているバッテリー容量は約6,000~15,000mAhのバッテリーを搭載しているので、容量20,000mAhのモバイルバッテリーであれば1~3回満充電にすることが出来ます。

例として、iPad Pro 12.9インチ (第3世代)は9,720mAhのバッテリーを搭載しているので、2回満充電可能です。

まとめると

容量が20,000mAh以上のモバイルバッテリーを使用すると、スマートフォンのみの充電に使用する場合では、モバイルバッテリー自体の充電回数を2~3日に1回程度に出来ます。*1 そのため、スマートフォンの充電をモバイルバッテリーのみで賄うという使い方が出来ます。

また、タブレット・ノートPCの充電では1~3回と満充電可能回数が少ないので、日常的にモバイルバッテリーを使用するというよりは、意図せずタブレット・ノートPCのバッテリーが消耗してしまった場合の緊急時に使用するという使い方が適していると思われます。

ブロガーの方やノマドワーカーの方にとっては単純にサブバッテリーとしての使い方も良いと思います。

*1・・・モバイルバッテリーを使用して毎日スマートフォンを1回だけ満充電すると仮定した場合

 

Anker製超大容量モバイルバッテリーの比較

記事執筆時点(2020/08/29)では、容量20,000mAh以上のAnker製モバイルバッテリーは充電器付属の同一モデルを除いた場合、全15機種あります。

1ポート当たりの出力上限とバッテリー容量を基準として、分かりやすく画像にまとめました。

上記の画像でと表記のある機種はPower Delivery (PD)による出力に対応しています。

PDとは給電規格の一つで、最大100W(20V/5A)という大きな電力を供給することが出来ます。詳細はAnkerのPD解説ページ(https://magazine.ankerjapan.com/usb-power-delivery)をご覧ください。

では、この写真の中からどのようにして製品を選択するのか、解説していきます。

 

Anker製超大容量モバイルバッテリーの選定方法

超大容量モバイルバッテリーの選定で、考えるべき要素は2点あります。

ココがポイント

  1. 1ポート当たりの出力上限
  2. ポートの数

1ポート当たりの出力上限とは

モバイル機器を最大速度で充電するためには、充電したいモバイル機器の充電速度上限を満たす能力を持ったモバイルバッテリーを選ぶ必要があります。

例として、最近のスマートフォンには「18W急速充電対応」と謳った製品がありますが、これは9V×2A (= 18W) で充電出来るということを表しています。

この充電速度上限を満たさないモバイルバッテリーでは最大速度で充電することが出来ません。

18Wの充電速度上限を満たす為には、上記比較表の中で出力上限が18W以上の物を選定すれば、基本的に18Wの速度上限で充電することが出来ます。

上記の比較表ではPowerCore Essential 20000 PDなどが候補に挙がります。

ポートの数とは

ポートの数とは一度に挿せる充電ケーブルの数はどれだけかを表します。

例えば、2台のスマートフォンを同時に充電したくても、ポートの数が1つしかなければ一度に1台しか充電することが出来ません。

自分がモバイルバッテリーを使用する場面を想像して、どれだけのポート数があれば満足出来るのかを考えて適切な製品を選択しましょう。

ココに注意

ただし、複数ポートを使用して同時に充電すると、1ポートあたりの出力上限が低下する場合もあるので、製品説明は注意してください。

 

具体的な選定方法

ずばり、モバイルバッテリーの選定基準は下記の3つです。

ココがポイント

  1. スマートフォンの充電は出力18W以上の機種を選ぶ
  2. ノートPCの充電には出力30W以上の機種を選ぶ
  3. ポート数は自分が持っているモバイル機器に応じて選ぶ

スマートフォンの充電には18Wの出力が必要?

現行のスマートフォンは18W急速充電対応を謳った製品が多く、これからモバイルバッテリーを購入するという方は、18W以上の出力に対応したモバイルバッテリーを購入することを強くおすすめします。

18W急速充電対応であれば、最新のスマートフォンを最高速度で充電することが出来ます。

18W未満の出力のモバイルバッテリーでも充電すること自体は可能ですが、充電速度が非常に遅くなってしまう為、おすすめ出来ません。

ノートPCの充電には30Wの出力が必要?

一言でノートPCと言っても、モバイル性に特化した省エネ重視の機種であったり、パフォーマンス重視のゲーミングPCなど、非常に幅広い機種があります。

消費する電力が多くなればなるほどバッテリーの消費速度は早くなるので、ノートPCの充電用のモバイルバッテリーの出力はできるだけ高いことが望ましいです。

モバイル性を重視した最近のノートPCであれば、作業をしていないアイドル状態の消費電力は大抵20W以下で収まり、ブラウザやOfficeアプリを起動しているときの消費電力は30~50W程度になります。

可能であれば出来るだけ出力が大きいモバイルバッテリーを選択したいところですが、出力上限が高いものは価格も比例して高くなります。

現行のモバイルバッテリー市場では、出来るだけ出力の大きいものを選択する場合、価格と機能のバランスが良いのは出力が30~45W程度の製品であるため、30Wという数字を1つの基準として機種を選択するのがおすすめです。

ポート数はどれだけ必要?

結論からですが、必要になるポート数は人によって異なります。例えば、スマートフォン1台だけを充電するという方には4つも5つもポートは必要ありません。

ノートPCとスマートフォンを同時に充電したいという方には、PD対応のUSB-Cポートが2つ以上あると非常に使い勝手が良いです。

私が日常よく行う組み合わせとしては、スマートフォンをUSB-C (PD出力) ポートで充電し、ワイヤレスイヤホン等のPD非対応製品をUSB-Aポートで充電するという使い方です。

この使用方法であれば、USB-C (PD対応)ポートが1つとUSB-Aポートが1つあれば必要十分ということになります。

ご自身に合わせた使い方を購入前に想像して、自分に合ったモバイルバッテリーを選択しましょう。

ポイント

Anker製のモバイルバッテリーはUSB-Aポートが2つ、USB-C (PD対応)ポートが1つという組み合わせが多いです。

おすすめのモバイルバッテリー

ここまでモバイルバッテリーの選定方法について書いてきましたが、手っ取り早くどれを買えば良いか教えてほしい方もおられることでしょう。

そこで、私が独断で選ぶ、おすすめモバイルバッテリーをおすすめ度が高い順に紹介します。

Anker PowerCore Ⅲ Elite 25600 60W

Anker製モバイルバッテリーの中で最大級のバッテリー容量と充電速度を誇るおすすめモバイルバッテリーです。

価格は8,490円。

メリットまとめ

  1. 25600mAhの超大容量バッテリー
  2. 60W (20V / 3A) の急速充電対応
  3. 9,000円を切る低価格の実現

デメリットまとめ

  1. パススルー充電機能は未搭載

Anker PowerCore Ⅲ Elite 25600 60W の出力ポートはUSB-Aポートが2つ、USB-Cポートが1つで、合計3つのモバイル機器を同時に充電可能です。

この製品の注目点はなんと言っても、60W急速充電可能であることです。

このクラスの充電速度のモバイルバッテリーだと10,000円を超える製品ばかりですが、それを9,000円以下で購入出来るのは破格と言っても過言ではありません。

一方、パススルー充電機能には非対応なので、本体を充電しながら他のモバイル機器を充電することはできません。

この製品は購入後、レビュー記事を書いていますのでそちらもご覧ください。

レビュー記事はこちら

Anker PowerCore III Eliteを徹底レビュー 大容量・低価格!だが機能的にはあと一歩

続きを見る

 

Anker PowerCore+ 26800 PD 45W

Anker PowerCore+ 26800 PD 45Wは急速充電器PowerPort Atom Ⅲ 60Wと45W出力モバイルバッテリーがセットになった非常にコスパの高い製品です。

価格は9,999円。

メリットまとめ

  1. 60W急速充電器がセットで付いてくる
  2. 26800mAhの超大容量バッテリー搭載
  3. バッテリーと充電器セットで10,000円の高コスパ

デメリットまとめ

  1. パススルー充電機能は未搭載
  2. 上位機種に60W充電可能な機種があるので、45W充電では物足りなく感じることも

Anker PowerCore+ 26800 PD 45Wで注目するべき特徴は、やはり60Wの急速充電器がセットになっている点です。

セットになっているPowerPort Atom Ⅲ 60Wは単体の販売価格は3,490円で、26800mAhクラスの容量を持つモバイルバッテリーの市場価格は7,000円以上の物が多いです。

そのため、上記の充電器とモバイルバッテリーを単体で購入すると、合計で10,000円を超える価格になりますが、Anker PowerCore+ 26800 PD 45Wは9,999円で購入することが出来るため、非常にコスパの高い製品です。

出力ポートはUSB-Aポートが2つ、USB-Cポートが1つで、合計3つのモバイル機器を同時に充電することが可能です。

コストを抑えて、急速充電器とモバイルバッテリーを同時に手に入れたい方や、スマートフォンの充電だけでなくノートPCの充電を視野に入れた方にもおすすめです。

Anker PowerCore+ 26800 PD 45Wを探す

Anker PowerCore Essential 20000 PD

Anker PowerCore Essential 20000 PDはスマートフォンの充電におすすめのモバイルバッテリーです。

価格は5,999円。

メリットまとめ

  1. 約350gの軽量仕様
  2. 18W急速充電に対応
  3. 18W急速充電器付属がセットになったコスパモデルも購入できる

デメリットまとめ

  1. パススルー充電機能は未搭載
  2. スマートフォンよりも本体サイズが大きいので、スマートフォンと同時に手に持つことが難しい

Anker PowerCore Essential 20000 PDの注目すべきは、約350gの軽量仕様である点です。

日常的に持ち運ぶモバイルバッテリーだからこそ、本体の重量は慎重に検討する必要があります。その点、Anker PowerCore Essential 20000 PDは約350gと缶ジュース1本分程度の重量なので、毎日持ち運ぶことが苦になりません。

しかし、サイズはスマートフォンよりも大きいので、一緒に手に持ってスマートフォンを充電することは少し難しいです。

スマートフォンとのサイズ比較

18W急速充電器とセットになったお得なモデルも!

Anker PowerCore Essential 20000 PD with PowerPort Ⅲ Nanoという18W急速充電器が付属したモデルもあります。

価格は6,999円。

セットになっている急速充電器PowerPort III Nanoは18W充電可能で、単体価格は1,360円です。PowerCore Essential 20000 PDの単体価格は5,999円なので、セットで購入すると約300円お得です。

Anker PowerCore Essential 20000 PDを探す

 

Anker PowerCore Essential 20000 PD with PowerPort Ⅲ Nanoを探す

 

【任天堂公式ライセンス】Anker PowerCore 20100 Nintendo Switch Edition

ニンテンドースイッチを充電するならこちらの商品を使いましょう。

Anker PowerCore 20100 Nintendo Switch Editionはニンテンドースイッチを約2.5回フル充電出来る容量を備えた任天堂公式ライセンス取得のモバイルバッテリーです。

価格は9,980円。

商品名に「任天堂公式ライセンス」とある通り、本製品はニンテンドースイッチとの適合性が任天堂公式で認められているため、安心してニンテンドースイッチの充電に使用することが出来ます。

メリットまとめ

  1. ニンテンドースイッチの充電に完全適合
  2. 24Wの急速充電が可能
  3. 本体に刻印されたニンテンドースイッチのロゴがかっこいい

デメリットまとめ

  1. パススルー充電機能は未搭載
  2. 出力ポート数が少ない

本製品の注目すべき点は、ニンテンドースイッチとの適合性が公式に商品されていることです。

適合が認められないモバイルバッテリーを使用すると最悪の場合、ニンテンドースイッチ本体が故障することが考えられます。

その点、Anker PowerCore 20100 Nintendo Switch Editionは任天堂が公式にニンテンドースイッチとの適合性を認めているため、安心して使用することが出来ます。

ニンテンドースイッチ専用のモバイルバッテリーとして使用するだけでなく、本製品は24Wまでの急速充電が可能なので、手持ちのスマートフォンやタブレットPCにもPD充電することが可能です。

モバイルバッテリーの表面に刻印されているニンテンドースイッチのロゴがかっこいいので、これを目的に購入するのも良いかと思います。

ただし、出力ポートの数がAnker製モバイルバッテリーの中では少ないので、注意してください。

ココに注意

出力ポートはUSB-Aポートが1つ、USB-Cポートが1つのみです

 

Anker PowerCore 20100 Nintendo Switch Editionを探す

 

まとめ

さて、本記事ではAnker製の20,000mAh以上の容量を持つモバイルバッテリーを選定する方法を解説しました。

20,000mAh以上の容量のモバイルバッテリーは重量もサイズも大きくなりがちですので、日常的に持ち運ぶことを想定すると慎重に選択する必要があります。

Anker製容量20,000mAh以上のモバイルバッテリーを選定するポイントは以下の3点

ココがポイント

  1. スマートフォンの充電は出力18W以上の機種を選ぶ
  2. ノートPCの充電には出力30W以上の機種を選ぶ
  3. ポート数は自分が持っているモバイル機器に応じて選ぶ

本記事を読まれた方は、必ず自分に合ったモバイルバッテリーを選ぶことが出来ます。

新製品が発売されましたらその度に記事を更新していきますので、定期的にこの記事をご覧いただくと新情報が掲載されているかもしれません。

それでは、ガジェット大好きブロガーKado(Kado_San901)でした。

 

Source:Anker Japan公式HP

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