旅行や出張など、屋外に居る時間が長くなるとどうしても気になってしまうモバイル機器のバッテリー残量。
マップアプリを開いているとスマホのバッテリーはすぐ無くなってしまいますよね。
そんな時、私Kado(@Kado_San901)が推奨するのは大容量のモバイルバッテリーを1台持ち歩くことです。
小容量のバッテリーを複数持つより、大容量のモノを1つ持っている方が取り回しがしやすいですよね。
そこで今回、Ankerより発売されたばかりの最新大容量モバイルバッテリー「Anker PowerCore III Elite 25600 60W」を徹底レビューします!
商品名が長いので以下、PowerCoreⅢ Eliteと表記します。
PowerCore III Eliteの外観
PowerCore III Eliteの同梱物です。
同梱物はAnker製モバイルバッテリーではおなじみの専用ポーチに、PowerCoreⅢElite本体、取扱説明書、USB-C to Cケーブルです。
続いて本体の外観です。
電源ボタンが付いている面のカバーはプラスチック製です。プラスチック製と言っても安っぽいものではなく、表面がヘアライン加工されている上品な作りになっています。
背面は同社製のモバイルバッテリーでは標準的に使用されている、サラサラとした触感の樹脂カバーで覆われています。
出力ポートはUSB-Aポートが左側に2つと、入出力兼用のUSB-Cポートが1つです。
USB-Cポートは入力と出力を兼ねているので、PowerCore III Elite自体の充電はこのポートから行います。
ココに注意
PowerCore III Elite本体の充電はUSB-Cポートでのみ行なえます。USB-Aポートからでは行えません。
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PowerCore III Eliteのスペック
Anker PowerCore III Eliteの公称スペックは以下の通りです。
製品サイズ | 約184×82×24mm |
製品重量 | 約568g |
入力 | USB-Cポート:5V=3A, 9V=3A, 15V=3A, 20V=3A |
出力 | USB-Aポート:5-6V=3A, 6-9V=2A, 9-12V=1.5A(各ポート最大) USB-Cポート:5V=3A, 9V=3A, 15V=3A, 20V=3A |
合計最大出力 | 78W (USB-CポートとUSB-Aポート1つ充電時)
75W (3ポート同時充電時) |
容量 | 25,600mAh |
スペック表だけではサイズ感が分かりにくいので、実機を見ていきましょう。
PowerCore III Eliteの実際のサイズ感と重量
身近なモバイル機器とPowerCore III Elite本体のサイズを比べてみました。
写真は上からニンテンドースイッチ(liteではない)、PowerCore III Elite、Pixel 3aとなっています。
ニンテンドースイッチよりは小さいですが、Pixel 3aよりは大分大きいです。
現行のほとんどのスマホよりもPowerCore III Eliteのサイズは大きいので、スマホと一緒に手に持って充電する使い方は少し難しいでしょう。
Pixel 3aと厚みを比較した写真です。
PowerCore III Eliteの厚みはPixel 3aの大体2.3倍と言った所でしょうか。
結構厚みがあるので、手の小さい方は持つのが少し難しいかもしれません。
PowerCore III Eliteの重量を実測すると568gでした。公称値と同じです。
ポーチに入れて重さを測ると結果は578g。大体スマートフォン2~3台分の重量になります。
500gを超えると手に持った時の重量感を強く感じるので、個人的には日常的に持ち歩く用途には向いていないと感じます。
PowerCore III Eliteの入出力実測
PowerCore III Eliteの出力を見ていきます。
写真はPowerCore III EliteのUSB-CポートとZenfone 5Zをケーブルで接続したものです。
計測用表示機はSatechi USB-Cパワーメーターテスターを使用。
Zenfone 5Zの最大充電入力は18W (9V×2A)ですが、少し低めの値が出ています。
実測値はスペック限界値よりも少し低めに出るので、写真の充電速度 「9V×1.5A」はほぼ最大速度での充電になります。
公称の出力値である「9V×3A」の限界値を計測することは出来ませんでしたが、現行のスマートフォンの殆どは最大充電速度が18W以下なので、大抵の方は最大速度で充電することが可能です。
続いて入力速度を見ていきます。
計測方法は写真のとおりです。PowerCore III Eliteの充電に用いる充電器は「Satechi 75W デュアル Type-C PD トラベルチャージャー 2」です。USB-Cポートから60W出力が可能なので、PowerCore III Eliteの入力速度上限で充電出来るはずです。
テスターの表示値は19.5V×3.01Aとなり、実測値は入力速度限界の20V×3Aと同等と言って良いでしょう。
ただ、PowerCoreⅢ Eliteはパススルー充電に対応していません。つまり、
ココに注意
PowerCore III Elite自体を充電しながら、他のモバイル機器を充電することは出来ません。
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PowerCore III Elite本体の充電にかかる時間
急速充電可能なことはわかりましたが、本体の充電にはどの程度時間がかかるのか、こちらも実測してみました。
まずはPowerCore III Eliteのバッテリーを空にします。
本体のバッテリーが空に近づくと電源ボタンの残量ランプの点灯数が1つになり、点滅します。
この状態では他のモバイル機器に充電することは出来ません。
自然放電しておけばランプも光らなくなるのでしょうが、時間がかかるので今回の検証はこの状態を空として充電にかかる時間を計測します。
PowerCore III Eliteの充電構成は写真の通りです。
先程と同様にSATECHI 75Wチャージャーを使用して、最大速度で充電していきます。
時間計測はPixel 3aのストップウォッチ機能を使用。
この状態でPowerCore III Eliteのバッテリー残量ランプがすべて点灯するまでの時間を測定します。
いきなり結果ですが、最大容量まで充電するのに約2時間23分掛かりました。
容量25,600mAhのバッテリーを充電するのに2時間半というのは非常に早いです。
旅行や出張の移動中、電車内のコンセントに挿して充電しておけば目的地に着く前に充電を完了させることも現実的に可能な速度です。
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まとめ
PowerCore III Eliteは重量500g超のモンスター級バッテリーなので、ほとんどの方にとっては日常的に使用する目的には向いていません。
また、大きな欠点としてパススルー充電機能は搭載していません。モバイルバッテリー自体を充電しながら給電も出来るという商品はAnkerは既に販売していますので、この機能が省かれた点は残念ではあります。
ただし、60Wまでの急速充電対応で25,600mAhの容量は使用する場面によっては非常に魅力的です。
ノマドワーカーの方やカメラ等の機材を大量に持ち運ぶという方にとっては、ノートPCやその他モバイル機材を充電するために1つ携帯するという用途には非常に適しています。
また、これは大容量モバイルバッテリー全般に言えることですが、活躍する場面といえばやはり旅行や出張時など、屋外で活動する時間や移動にかかる時間が長くなる時です。
旅行時にスマートフォン1台とカメラ1機を持って出かけるという方は多いでしょうが、PowerCore III Eliteのバッテリーを全て使い切ることはまずありません。
出張時に緊急でノートPCを充電する必要がある場合でも、大抵のノートPCで1~2回分は満充電にすることが出来るので、PowerCore III Eliteを1台携帯するだけで非常に安心感があります。
つまり、PowerCore III Eliteを購入するのに向いている人は、
こんな方におすすめ
- よく旅行や出張に行く方
- 風景撮影を趣味にしている方など、屋外で活動する機会の多い方
- ノマドワーカーの方
- カメラなど、大量のモバイル機器を持ち運ぶ方
以上、Anker PowerCore III Elite 25600 60Wのレビューでした。
私、Kado(@Kado_San901)としては購入してとても満足しています。ブログを初めて依頼、屋外でノートPCを使う場面も増えてきていたので、これからこのモバイルバッテリーを酷使していくことになるでしょうね(笑)。
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